少年部が稽古に行きたくない理由に「空手の稽古はいつも同じ事の繰り返しだから」 と答えていたとの話を聞きました。
なぜ何度もなんども同じ事を繰り返し稽古をするのでしょうか?
それにはちゃんと理由があるのです。
これを読んでお子さんにお話してみて下さい。
ゴールデンエイジという言葉をご存知でしょうか? ゴールデンエイジとは「センスを磨く時期」のことを言います。 言い換えると神経の発達を良くするための大切な時期のことですね。
将来プロサッカー選手になりたい!プロ野球選手になりたい!K-1の選手になりたい! などなど、たくさんの夢があると思いますがこの「センスを磨く時期」の過ごし方で大きく将来が変わってくるのです。
「ゴールデンエイジという3つの時期」
1.プレゴールデンエイジ(3歳〜8歳/保育園・幼稚園・1年生・2年生)
この時期は自分の動きをまだうまくコントロールできない時期です。 幼稚園生は基本稽古の突きや蹴りもまだまだチグハグで見学している保護者も「なんでうちの子できないんだろ。。?」と焦ってしまうようですが、それが当たり前なので心配ご無用! すぐできなくてもまずは様々な動作を反復し経験させることが大事な時期なのです。
2.ゴールデンエイジ(9歳〜11歳)3年生・4年生・5年生
3年生頃になると自分が思ったように身体を操作できるようになってきます。 この段階になると基本動作を説明しただけすぐできたりと、理解力が向上し即技術を習得することができるようになります。 ここでも技術を体に定着させるために反復練習が必要になってきます。 この時期も「うちの子には難しいかな。。」とあきらめてしまう親御さんも多いので、ここは子供と一緒に踏ん張りどころです!
3.ポストゴールデンエイジ(12歳〜14歳)6年生〜中学2年
6年生、中学生の高学年になると神経系統はほぼ形成されています。 この時期は短期間での急成長が難しくなってくるので、これまで習得した技術の質を上げていくための反復練習をしていきます。 しっかり自分自身の頭で考えながら工夫をこらして、質の高い稽古を行っていきます。
と、このように3つの大事な時期があるのです。
もちろん個人差はありますが、このように各時期で反復練習をすることで神経の発達を促し、 センスを磨いていくことができるのです。
「今日は空手行きたくない。。」と言う子もいるでしょう。 そこを上記の事を念頭におき稽古を頑張らせるのもお父さん、お母さんたちの役目でもあるのでお子さんと一緒に頑張りましょう!